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2010年11月30日 (火)

お詫びと訂正:SONYのSNAPについて

SNAPは最近発表されたものではありませんでした。
まだ不明点も多いのですが、現在分かっていることについて記載します。

私は11/25にOSNewsの「Sony's SNAP Uses GNUstep」という記事でSNAPのことを知りました。このとき、プロジェクトのトップページからSDKのダウンロードページへのリンクがなく、直接ダウンロードページに行ってもSDKがダウンロードできませんでしたが、「Please stay tuned for more details.(詳細はそのままお待ちください)」と書かれていたため、単にファイルの準備ができていないだけと思い込み、「SNAP development is currently on hold(SNAPの開発は現在保留中です)」という記載をスルーしてしまいました。

その後、SDKがダウンロードできることが判明したため、早速インストールして試していましたが、ダウンロードページを見て、SDK 1.0が3月、1.1が4月、最新の1.2が9月にアップロードされていることに気付きました。

このころ、「SONYがSNAPを公開し、すぐに取り下げた」といった内容の記事がAppleInsiderなどに掲載されましたが、私は「SNAPが公開(および保留)されたのはもっと前ではないか」と疑問に思いました。

検索したところ、11/19にgnu.gnustep.discussで話題が上がっており、そこからリンクされたSHOCMによると4月ごろにはすでにSNAPのサイトが存在していたようです。

しかし、当時はニュースサイトに取り上げられたりコミュニティで話題になることもなかったようです。また、削除されたのか元々出ていないのか、SONYの公式な発表(プレスリリースなど)は見つかりませんでした。

また、SONYはGNUstepのコミュニティにコンタクトを取っておらず、GNUstepプロジェクトのチーフメンテナである Greg氏も11/21までSNAPの存在を知らなかったようです。

SNAPプロジェクトがいつごろ保留となったのかは分かりません。ただ、SONYは5月にAndroid搭載のSony Internet TVの開発を発表しています。SHOCMに掲載されている4月当時現在のSONY Developer Networkを見比べると、「SNAP」だった部分が「Android」に置き換わっており、Sony Internet TVの発表と無関係とは思えません。

SONYはGNUstepにタッチインターフェースを追加(DELICIOUS ROBOTS BLOG)するなど、本気でGNUstepの採用を考えていたように思えます。現場は乗り気でも上の政治的判断でプロジェクトが中止されるのはどの業界でもよくある話ですが。

また、11月に何か動きがあったわけではないようなので、なぜ今ごろ話題になったのかはよく分かりませんでした。
GNUstepコミュニティの誰かがたまたまサイトを見つけて、コミュニティ内から話題が広まっただけなのかもしれません。

いずれにせよ、SNAPは新しいプロジェクトでもアクティブなプロジェクトでもありませんでした。
誤解を広めてしまったことを深くお詫びいたします。

なお、現段階でSNAPプロジェクトのステータスはあくまでも「保留」であり、「キャンセル」ではありませんので、望みは薄いかもしれませんが、今後何らかの動きがあれば、またお知らせしたいと思います。

【追記】
SDKダウンロード時にアカウント登録したアドレスに12/3付けでプロジェクトが保留されたという連絡がありました。
上記のように私はプロジェクトが事実上保留となったのはもっと前(SDKの最後の更新が9月のため)だと予想しているのですが、最近の報道で登録者が増えたため、このような連絡をしたのではないかと思います。
なお、プロジェクトが再開したらまた連絡するとのことです。

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2010年11月27日 (土)

SNAPエミュレータを動かす(2)

SDKインストール直後の状態では、SNAPエミュレータのホーム画面には3個のアイコンしかないが、「SNAP Network」からアプリケーションを追加できる。例えば「SNAP Network」-「Games」を開いて「GShisen」アイコンを選択してEnterキーを押すと、アプリケーションがダウンロードされ、ホーム画面にアイコンが追加される。登録したデベロッパーは作成したアプリケーションをIDEからSNAP Developer Netwokにアップロードすることもできるようだ。

「SNAP Network」-「TV」にはAndroidのアイコンもあるのだが、起動しても何も表示されないため用途が分からない。

アプリケーションのアンインストールはホーム画面でアイコンを選択し、Menuキー(無い場合は数字キーの9)を押すとAppNavigatorのメニューが表示されるのでマウスで「Uninstall」を選択すればよい。

Endキー(無い場合は数字キーの1)を押すとエミュレータは終了するが、起動していたアプリケーションはそのまま実行される。つまり、AppNavigatorは単なるランチャーであり、SNAPアプリケーションはエミュレータの中で動いているのではなく、Linux+GNUstep環境で直接動作している。

※:セットアップガイドには「SNAP Emulator」と書かれているが、下部パネルにはアプリケーション名が「SNAP Simulator」と表示される。シミュレータと呼ぶのが妥当に思えるが、前回の記事に合わせて「エミュレータ」と表記した。
Snap2Snap3

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SNAPエミュレータを動かす

一昨日、SNAP SDKがダウンロードできなかったので、まだファイルが用意されていないのかと思っていたが、「msmhrt.jp 雑記」によればダウンロードページに書かれたURLが誤っていただけらしい。

早速SDKをインストールしてSNAPエミュレータを動かしてみた。URLの件以外の注意点としては以下のとおり。

・ドキュメント類はユーザー登録しなくても参照できるが、SDKのダウンロードはSonyStyleアカウントの登録が必要。
・アカウント登録時、住所や電話番号を入力するとなぜか登録エラーとなるので必須項目の名前とメールアドレス、パスワードだけ入力して登録する。

セットアップガイドでは例としてVMwareとVirtualBoxにUbuntu 9.10をインストールする手順が紹介されているが、私はParallels Desktopを使用した。

SNAPエミュレータではカーソルキーとEnter(Return)キーでアイコンを選択して操作する。一つ前の画面に戻る場合はescキーを押す。Endキーを押せばエミュレータが終了する。

サンプルのアプリケーションを動かして、メニューや画面左下のアイコンなどを見るとGNUstepベースであることがよく分かる。
Snap1

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2010年11月25日 (木)

SONYのSNAPはGNUstepベース

OSNewsによると、SONYのネットワークアプリケーションプラットホーム「SNAP」GNUstepベースとのこと。

Ubuntu 9.10上で動作するSDKも用意されるようだが、ダウンロードできなかった。SDKが入手できたら動かしてみたい。

【追記】
「msmhrt.jp 雑記」によると、ダウンロードページに書かれたURLが誤っているようだ。

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2010年11月23日 (火)

Genode LiveCD 2010-11版

久々にLiveCDネタ。

Genode OSフレームワークの2010-11版LiveCDが公開されていた。

GenodeはLinuxやL4等の既存カーネル上に統一したAPIを提供するフレームワークで、GPLと商用のデュアルライセンスで公開されている。

2010-11版ではQt4/Webkitが統合され、Webブラウザ「Arora」が動作する。
(ユーザーエージェントは「Mozilla/5.0 (QtEmbedded; N; UNIX BSD/SYSV system; C) AppleWebKit/532.4 (KHTML, like Gecko) Arora/0.10.2 (Git: "0" "0") Safari/532.4」)

また、組み込みのLinux環境(Tiny Core Linux)でLinuxアプリケーションを動かすこともできるほか、Intelの内蔵グラフィックスであればOpenGLのハードウェアアクセラレーションが効くようだ。

CDイメージとOVFファイルが配布されているので、VirtualBoxで簡単に動かすことができる。
(VirtualBoxの「ファイル」メニューから「仮想アプライアンスのインポート」を選んでOVFファイルを選択してインポート。続いて「仮想メディアマネージャ」にCDイメージファイルを登録し、仮想マシンの仮想CD/DVDドライブに割り当てればよい)
Genode1Genode2

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2010年11月15日 (月)

NVIDIAがチップセット事業から撤退

北森瓦版経由X-bit labsより。

ライセンスの問題でIntel iシリーズ向けのチップセットが作れないため、こうなるだろうとは思っていた。

AppleはIntelの内蔵ビデオ回路の性能に満足しておらず、エントリーモデルではNVIDIAのグラフィックス統合型チップセット(mGPU)を採用している。

iMacのエントリーモデルではLate 2009のCore 2 + NVIDIAのmGPUからMid 2010ではCore i3 + 単体GPUに変更されたが、MacBookやMac miniではコストや消費電力の関係で単体GPUは搭載しにくいだろう。

実際の性能は出てくるまで分からないが、Intelは来年早々にリリースする次期CPU(Sandy Bridge)の内蔵ビデオの性能はNVIDIA製のエントリー向け単体GPUに匹敵(4Gamer.netの記事)するとしているので、Appleが満足するような性能が出るならば、将来のMacBookなどに採用される可能性もあるだろう。

また、AppleがAMDのGPU統合型CPU「Fusion」を採用するというウワサ(Fudzillaなど)も以前からあり、今後の動向が注目される。
(Fusionを採用する場合、製品のリリースは来年後半になるだろう)

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2010年11月13日 (土)

OpenJDK Project for Mac OS X

OracleとAppleがOpenJDK Project for Mac OS Xを発表している。

先日、Appleは将来のMac OS XにJavaをプリインストールしない可能性を示唆していたが、どうやらLionまではAppleがJava SE 6を提供し、Java SE 7以降はOracleが提供するJavaをダウンロードして使うことになりそう。

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2010年11月 5日 (金)

Parallels Desktop 6 (ビルド11828)リリース

ParallelsがParallels Desktop 6 (ビルド11828)をリリースしている。

Readmeファイル(PDF)に記載されている変更点は「Mac OS X 10.6.5との互換性問題の解決」のみ。

Mac OS X 10.6.5は近々正式リリースされると思われる。それまでにParallels Desktop日本語版のアップデートが間に合えばよいが、そうでない場合はビルド11828が出るまでOSのアップデートは行わないほうが無難かもしれない。

【追記】
別件だが、ラネクシーのFAQページに「Parallels Desktop 6でスナップショットを作成した仮想マシンでセーフモードおよびアンドゥ ディスク機能を使うと仮想マシンが起動しなくなる」という問題があることが掲載されている。

【追記2】
ラネクシーのサイトにParallels Desktop 6のMac OS X 10.6.5への対応についての情報が掲載された。4コア以上のCPU、かつ4GB以上のメモリを割り当てた仮想マシンでサスペンド/レジュームを実行した時に仮想マシンが強制終了する問題があるとのこと。

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