CiderとCrossOver
TransGaming社がWindows用のゲームのIntel Macへの移植を容易にするソフト「Cider」を発表している。
(ソース:MacRumors)
すでに同社はWindows用のゲームをLinuxで動かすためのソフト「Cedega」を発売している。Cedegaは以前「WineX」と呼ばれていたソフトで、簡単に言えば「DirectXサポートを強化しゲーム用途に特化した商用版Wine」である(バージョン4でCedegaと名称変更され、現在の最新版は5.2.3)。CiderのページにWineについての言及はないが、Cedegaと同じ技術を基盤としていると記載されている。Wineのバイナリ互換機能を利用したのがCedegaで、ソースコード互換機能を利用したのがCiderと言えるのかもしれない。
Wineベースの商用製品であるCodeWeavers社のCrossOverシリースと似た面もあるが、両社の方向性にはかなりの相違が見られる。例えばCrossOver Officeがその名のとおり主にOfficeソフトを動作させることを重視しているのに対し、Cedega/Ciderはゲーム用途を重視している。また、本家Wineプロジェクトとの関わりも対照的で、CodeWeavers社がWineプロジェクトのメインスポンサー(Wine公式サイトはCodeWeavers社によってホスティングされている)であるのに対し、TransGaming社はWineプロジェクトとは袂を分かち、独自路線を歩んでいる。昨年まではWine公式FAQに派生製品としてCedega(WineX)も記載されていたのだが、現在のFAQには掲載されていない。
なお、7月下旬から8月上旬にリリ−ス予定だったCrossOver Macのスケジュールは、若干遅れて「8月にベータ版を公開」と変更されている。
【追記】
ソースコード互換機能を使った移植だと思ったが、「直接Windowsプログラムをロードする」という記述があるので、再コンパイルして「Win32 APIを使用したMach-Oバイナリ」を作成するのではなく、PEバイナリのまま動作させるようだ(Linux版一太郎がこの方式で移植されている)。
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