「マルチメディア・インターネット事典」について
トラックバック頂いたTravellers Tale経由で「マルチメディア・インターネット事典」を久々に目にしたのだが、Virtualization Technology(Vanderpoolは開発コード名)を「64bitメモリ拡張技術」と説明するなど、あいかわらずひどい内容である。
数年前、MS-DOSで動作するMacエミュレータ「Fusionの項目」から私の旧サイトがリンクしてあったのが(ちなみにリンクに関して連絡は無かった)私がこの辞典を知るきっかけだったのだが、その時も内容を見て唖然とした記憶がある。今でも修正されていないのだが、なんとAllaire(Macromedia→Adobeに買収)のColdFusionを「Linux版のFusion」と説明している。ColdFusionはWebアプリケーションサーバーであり、名前が少し似ているだけでMacエミュレーターのFusionとは全く関係ない。説明文には詳細URLとして当時のAllaireのURLも記載されているが、この説明文を書いた人間はこのURLのサイトを本当に見て書いたのだろうか?
これ以外の項目の説明もひどいもので、いくつか例を上げておくと
● なぜかWineの詳細URLがReactOSのサイトで、ReactOSの詳細URLがWineのサイトになっている。また、ReactOSとWineを同様の物として説明しているが、両者はWin32 APIの実装で協力関係にあるものの、ReactOSはWineと異なりカーネルやシェルも含めたOS全体をオープンソースで開発しているプロジェクトであり、方向性が全く異なる。この説明文を書いた人間は両者を完全に混同している。
● DotGNUプロジェクトを「GNU Projectの俗称」と説明しているが、そんな話は聞いたことがない。DotGNUはMicrosoftの.NET Framework互換環境をオープンソースで実装することを目的としたプロジェクトである。
● X-Windowsが項目名なのは不適切だろう。
● DarwinはMachとFreeBSDとApacheから構成されているとのことだが、なぜここでApacheが出てくる?確かにDarwinにはApacheも含まれているが、他にも多くのオープンソースソフトウェアが含まれており、ApacheだけをMachとFreeBSDと同列に扱う理由が不明。
キリが無いのでもう止めておくが、何をどう勘違いしたらこれだけ出鱈目が書けるのか不思議である。もちろん人間が作るものだから多少のミスがあるのも仕方ないが、ものには限度というものがある。あまりこんなことは書きたくないのだが、ここまでひどいとこの辞典を参考にするべきではないと言わざるを得ない。
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