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2006年1月19日 (木)

EFIシェル(2)

少々補足。

BeOSやDarwin等のマイナーなOSをインストールしたことがあれば分かるが、PC用のOSだからといって全てのPCに問題なくインストールできるわけではない。例えば動作確認されているチップセットであってもわずかな構成の違いでインストールできないことも珍しくない。ましてやIntel MacはIntel製のCPUやチップセットを採用していてもPCではないのだから「PC用のOS」は基本的に動作しないと考えるべきで、「(PCと構成が似ているので運が良ければ)たまたま動くものもあるかもしれない」くらいに思っていた方がいい。

今回、他OS用のブートローダーを起動することができたので、LinuxのようなオープンソースのOSであればIntel Macに対応させることもできるだろう。だがWindowsはたまたま動けばよいがハードウェアの差異が原因で動作しない場合、ユーザーレベルで対処するのは困難だ。

Appleの都合でハードウェア仕様が変更されるたびに追従する必要があるためMicrosoftが単独でIntel Mac用のWindowsを開発する可能性は低い。開発にはAppleとの共同作業が必要だ(かつてのPowerPC版Windows NTも実際の開発を担当してたのはMotorolaとIBMの技術者である)。しかし、AppleはIntel MacでWindowsを積極的にサポートするつもりは無いと言っている。Microsoftがその気になり、Appleを説得できれば話は別だが、それよりも仮想マシンで動作させるほうが現実的だろう。

ユーザーの選択肢は多いほうが良いので、できないよりはできるに超したことは無いが、私自身も技術的な興味からEFIについて調べているだけでWindowsとMac OS Xのデュアルブートにそれほど期待しているわけではない。

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